「TKA」ってなに?

変形性膝関節症
院長:永山陽一
院長:永山陽一

初めまして!
卒業するための整体院
「ヤモリの学校」院長の永山です!(Instagram:@yamori_pt)

ここでは体の不調で困っている人が自宅でも簡単にできるケアについて発信しています。

症状別のセルフケアの方法やオススメのアイテムなど紹介していますが

・2週間以上症状が続いている(酷くなってきた)
・急激な痛みが起きた
・トイレ関係で困っている(排尿障害)
・炎症や外傷がある
などなど

こういった時にはすぐに病院を受診し原因を調べてもらうことをオススメします

さて、今回は以前の記事の話にも出た

TKA(Total Knee Arthroplasty)・
全人工膝関節置換術
について

概要、メリット、デメリットだけでなく
実際のリハビリでのポイントも一緒に簡単に紹介していきます

TKAの概要

正式にはTKA(Total Knee Arthroplasty)

日本語では全人工膝関節置換術といい

進行した変形性膝関節症などにおいて膝関節を金属などでできた
人工の関節に置き換える手術のことです

メリット

膝関節の痛みの軽減
歩行能力の改善

大きく示すとこの2つですがそれに伴う

行動範囲の拡大
全身状態の改善

などもメリットとして挙げられます👍

デメリット

入院が必要なことがほとんど(約3~6週間)
リハビリが必要
日常生活に制限(正座が禁止など)
感染症や術後疾患のリスク
10~15年で交換が必要

あくまでも手術なのでほとんどの場合は入院が必要です

その間に日常生活で必要な機能や能力獲得のためにリハビリが必要になるでしょう

人工物なので寿命があります

だいたいは10~15年と言われていてそのタイミングで必要なら再手術を行い関節を交換します

TKAは最終手段

デメリットの方がメリットに比べて種類が多いので

なんとなくダメなものとして目に映りやすいですが

リウマチ変形性関節症に伴う痛み機能制限によって起こる

日常生活動作の制限や必要な介助量を考えると

膝関節の痛みの軽減
歩行能力の改善

というメリットは当事者たちからすればかなり大きなメリットになっていると思います

ただデメリットの内容を考えるとあくまでもTKA最後の手段として捉えるのがいいでしょう

TKA前後のリハビリ

TKAの一番の目的は前述したことから痛みの軽減と考えられます

しかし、術後のリハビリがどれだけしっかりできるかによって

退院後の生活が改善するか悪化するかが決まります(/ω\)

そのため

手術前から術後の準備を始めておく必要があり
その準備がとっても大事だということを覚えておきましょう👍

TKAの前に準備しておくと便利なものについては
こちらの記事を参考にしてみて下さい👇

具体的なリハビリのポイントについてはこの後説明します

TKAのリハビリで大事なこと

ここからは実際のリハビリ現場でのポイントを紹介します

まずあまり知られていない前提として

リハビリはセラピストと患者、両者が同じ目標に向かって行動しないと
最大限の効果を発揮できない
ということを覚えておきましょう

例えば筋トレのパーソナルトレーニングの場合

トレーナー(教える側)だけがやる気で利用者(する側)が
サボっていたら教えている筋トレの効果は出ません

逆にトレーナーがやる気なく的外れなことを教えていたら
効果が出ないどころか利用者が怪我をするかもしれません

といったことがリハビリでも言えるんです

そしてリハビリの現場ではこれが珍しい事ではなくなっているのも事実
ということも頭に入れておきましょう

術後の可動域はどのくらい必要?

教科書的には「術中可動域(手術時の可動域)を参考にするように」と
言われることがほとんどだと思います

手術中に人工膝関節を置換した状態の膝を曲げ伸ばしした角度を必ず記録してあります

その角度は人工膝関節の構造上動くと理論上言えるためです

しかし実際のリハビリ現場では
「患者さんによって必要な可動域は違う」と言われます

生活環境が和式か洋式でも変わりますが、同じ洋式でも使用している椅子が高いか低いかによって

立ち上がり動作に必要な膝を曲げる角度が大きく変わります

ただ目安として

正常歩行中の必要可動域は5°(0°)~60°
起立、着席動作では屈曲90°~120°必要

ということを覚えておきましょう

また洋式生活で困らない膝関節の屈曲可動域は約120°と言われています

こう聞くと「膝を曲げるリハビリを頑張ろう」となる患者さんやセラピストが多いですが

実は膝を伸ばすリハビリもとっても大事です

その理由を簡単に説明すると
膝関節の可動域制限が起きてしまい行動制限が起きてしまうからです

術後、膝関節が伸び切らない状態を続けてしまうと伸び切らない状態で膝関節が固まってしまいます

膝関節は0°(完全伸展位)状態であれば筋肉が頑張らなくてもその状態を維持できます(骨ロックで立ってられます)が、膝が軽く曲がっている状態だと立っているのに筋肉が頑張る必要が出てきます

そのため日常生活で立っている時体力を多く消費するようになってしまったり
動くのが億劫になってしまい廃用が進んだりしてしまいまうという訳です

もとの生活習慣に戻るためには

入院中一番注意するべきポイントは「生活習慣」です

当たり前のことですが入院中、生活する環境は病室(病院)です

そのため入院前、入院中、退院後の生活習慣が人によっては大きく変わってしまうこともあります

その結果、廃用による虚弱QOLの低下につながることも少なくありません

ただこれに関してはシンプルな解決策があります

それは「入院前と同じ生活リズムで入院生活を送る」です

具体的には

○いつもと同じ時間に起きる
○普段と同じ服に着替える
○無理のない範囲で体を動かす
○他の患者さんと交流する
○食事や水分はしっかり摂る
○夜寝る時はパジャマなどに着替える
○いつもと同じ時間に寝る

術後直後など状況的に出来ないこともあるので
術後の経過に合わせて生活習慣を入院前のリズムにしていくようにしましょう

おわりに

TKAが適応される疾患は変形性膝関節症や関節リウマチなど

膝関節に痛みを生じさせそのせいで日常生活に支障が出るものです

そのため

高齢の方が適応となることが多いですが関わってくるのは
本人だけでなくその周囲の人たちも含まれます

この記事が少しでもそういった人の参考になったら幸いです(^^♪

最後まで読んでいただきありがとうございました🦎