手術が嫌な人のための椎間板ヘルニアの治療と予防

神経痛・しびれ
管理人・ヤモリ
管理人・ヤモリ

こんにちは!

アラサーPTのヤモリです。

ここでは体の不調で困っている人が自宅でも簡単にできるケアについて発信しています。

症状別のセルフケアの方法やオススメのアイテムなど紹介していますが

・2週間以上症状が続いている(酷くなってきた)
・急激な痛みが起きた
・トイレ関係で困っている(排尿障害)
・炎症や外傷がある
などなど

こういった時にはすぐに病院を受診し原因を調べてもらうことをオススメします

さて、今回は

ヘルニアで腰が痛いんだけど手術はしたくないんです…
でも、保存療法してても効果が出なくて…

今回はそんな人の悩みに答えていきます!

この記事で分かること
椎間板ヘルニアについて
ヘルニアを治す姿勢づくりについて

椎間板ヘルニアとは

特徴・症状について

椎間板を構成する繊維輪の亀裂から髄核が脱出し、
神経根や脊髄神経、馬尾神経を圧迫することで、疼痛や感覚、運動障害が生じるもの

20~40歳代と幅広い層で下位腰椎に好発

主にSLRテスト(下肢伸展挙上テスト)が陽性

SLRテスト:下肢を持ち上げた時に下肢後面に痛みが起こり股関節の屈曲角度に制限が出るかチェックするテスト

治療方法について

感覚障害や運動障害といった神経根症状や馬尾障害が無ければ、保存療法をまず行います

保存療法の治療期間は6~8週間とされ
だいたいの人は約3ヶ月で痛みが軽減すると言われています。

もしも、神経根症状が出現したり、痛みが軽減しない場合は手術療法を考慮しましょう。

また、痛みが繰り返される場合も手術を検討する必要があります

保存療法の概要

○適応
 初回発症
 下肢の感覚、運動障害がない

○薬物療法
 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
 筋弛緩薬
 プレガバリン(リリカなど)
 弱オピオイド(トラマールなど)
 抗うつ剤(サインバルタなど)

○ブロック療法
 硬膜外ブロック
 神経根ブロック

予後・合併症について

多くの症例では保存療法によって発症後約3ヶ月で疼痛は軽快しています。

手術療法では短期成績はいいが、長期成績は保存療法と変わらないとされ

脱出した髄核は治療なしに自然縮小、消退する場合があり、
発症後10年経過して障害が残るのは10%と言われています。

椎間板摘出術の合併症

○神経根損傷
 椎間板ヘルニアと神経根の癒着を剥離せずにヘルニアを摘出しようとした場合や、
 神経根を乱暴に圧排しようとしてヘルニアを摘出した際生じる。

○硬膜損傷
 内視鏡下手術で視野が狭い場合、黄色靭帯を切除する時に生じる。
 術後血種による神経根の圧迫:手術後も硬膜外静脈叢からの出血が続くことで
 生じた血種が、神経根を圧迫することで痛みや麻痺が生じる。

○感染
 細菌感染などによって椎間板炎を生じた場合、
 強い痛みが生じたり脊椎が滑らかに動かず、動きがぎこちなくなったりする。

椎間板ヘルニアの治し方

ヘルニアになる原因

結論から言うと普段からの「姿勢」ヘルニア大きな原因です。

背骨は人の体を支える柱です。ただ、この柱は1本の棒ではなく、
24個の椎骨が連なってできています。(頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個※)

そして、それぞれの椎骨の間に挟まって柱全体の柔軟性を出しているのが「椎間板」です。

※ここでは仙椎(仙骨)、尾椎(尾骨)は省いて説明しています。

この柱は強度が強いため、体を深く折り曲げれば、
棒高跳びのポールや釣り竿のようにしなります。

しかし、もしもポールや釣り竿に強度が下がっていたり、
劣化している部分があったらどうなるでしょう?

大きな負荷がかかった時に折れてしまいますよね?

つまり、その強度が弱くなりやすい部分が「腰椎」です。

普段から背中を丸める姿勢をしていると腰椎に負担がかかり、
強度が弱くなってきたふとした瞬間に

腰椎の椎間板が持ちこたえられなくなりヘルニアになってしまうという訳です。

重心の70%を踵におく

椎間板ヘルニアでは基本的に椎骨の後方へ髄核が脱出してしまいます。

イメージしやすいのはハンバーガーの具材が食べてると後ろの方に出てきてしまう状態です。

そういう時どうすれば具材が後ろから出ないか想像してみましょう。

一番簡単なのは紙で包むことですが、
それが出来ない場合はハンバーガーをもつ時に後ろをもつことが効果的ですね。

このハンバーガーを持つ手の位置が脊椎を通る重心の位置だと思って下さい。

つまり重心位置を後ろの方に置いておけば
椎間板を後ろに押し出すストレスを軽減することができ、

押し出された髄核が元に戻りやすくすることもできます。

その姿勢こそが踵に大体70%重心をのせておく姿勢です。

始めは後ろに倒れてしまいそうな感覚になると思いますが
そのくらい感じるのが十分だと思います。

姿勢をつくるストレッチ

これまでの話をまとめると姿勢が悪いとヘルニアになる」ということになります。

ではいい姿勢にすればヘルニアはよくなるんだと姿勢を正すと思いますが、
実はいい姿勢になっていないことがあるので注意が必要です。

注意しなければいけない姿勢は反り腰です。

普段から猫背の人がいい姿勢をとろうとすると腰が反ってしまい、
逆に腰に負担をかけてしまうことが多いです。

その理由の一つに「胸椎が硬いから」というのがあります。

背骨は前述したように24個の椎骨が連動しています。
胸椎はその中で一番多く、12個あります。

この胸椎が硬くなる(連動性が低下する)と
残りの頸椎、腰椎で頑張らなくてはいけなくなります。

そしていい姿勢をとろうとすると反り腰になってしまうという訳です。

それではそんな胸椎を動かすストレッチを紹介します。

用意するもの
○丸めたタオル

①丸めたタオルを置く
②タオルが大体胸の高さになる位置で仰向けになる
腰が反らないように気をつけながらバンザイする
痛くない位置で手を止めたら深呼吸を3回行う
⑤手を戻す
⑥③~⑤を5~10回繰り返す

まとめ

今回の記事では
椎間板ヘルニア(中でも腰椎)の予防と保存療法について紹介しました。

普段から腰にかかる負担を減らすことで
ヘルニアだけでなく、腰痛の予防効果も出せるので

試しに姿勢を治してみて下さい。

腰痛予防について知りたい方、
より簡単に腰痛予防をしたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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