腰痛で病院に行くべき?症状別の診療科と治療法を理学療法士が解説

神経痛・しびれ
管理人・ヤモリ
管理人・ヤモリ

こんにちは!
アラサーPTのヤモリです。

年齢を重ねると、慢性的な腰痛に悩む方が増えてきます。

特に30代から50代の女性は、家事や仕事で無理をしたり、
運動不足が続いたりすると、気がつけば腰に違和感を感じることも多いのではないでしょうか。

「この腰痛、病院に行くべき?」
「どの診療科に行けばいいの?」
「病院に行っても何をされるの?」

といった疑問を持つ方も多いと思います。

今回は、理学療法士の視点から、腰痛で病院に行くべき症状や、
適切な診療科の選び方、病院での治療法について詳しく解説していきます。

また、病院での診察の流れや、日常生活での腰痛予防方法についても紹介します。

病院を受診すべき腰痛とは

腰痛といっても、軽いものから重いものまでさまざまです。

特に以下のような症状がある場合は、早めに病院を受診することをおすすめします。

  • 突然の激しい痛みがある
  • 痛みが長期間続いている(2週間以上)
  • 足にしびれや力が入りにくい感じがある
  • 発熱や体重減少を伴う腰痛
  • 排尿や排便のトラブルがある
  • 寝ている間も痛みが続く
  • 朝起きると腰が特にこわばっている
  • 痛みが徐々に強くなっている

これらの症状は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、内臓疾患、
リウマチなどが関係している可能性もあります。

自己判断せずに医師に相談することが重要です。

病院に行くなら何科を受診すべきか

腰痛を診てもらうためには、どの診療科を選ぶべきか迷うことがあるかもしれません。

症状や原因によって適切な診療科が異なります。

1. 整形外科

骨や関節、筋肉に関する専門科です。
ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの診断や治療を行います。

腰痛で最初に受診するなら整形外科が一般的でオススメです。

2. 神経内科

しびれや感覚異常がある場合は、神経の異常が考えられるため、神経内科の受診も検討しましょう。

3. リハビリテーション科

慢性的な腰痛を改善したい場合、理学療法士による運動療法やリハビリを受けることができます。

4. 婦人科

女性特有の疾患(子宮内膜症、卵巣の腫瘍など)が腰痛の原因になっていることもあります。

生理痛がひどい方や、骨盤周りに違和感がある方は一度相談してみましょう。

5. 内科

腎臓や膵臓などの内臓の疾患が腰痛の原因となっている場合もあります。

特に、発熱を伴う腰痛や、尿の異常を感じる場合は内科の受診を検討してください。

6. リウマチ科

朝のこわばりや全身の関節痛を伴う腰痛の場合は、
リウマチや膠原病の可能性があるため、リウマチ科の受診が適しています。


病院で受けられる検査と治療法

病院では、腰痛の原因を特定するために、以下のような検査が行われます。

主な検査

  • 問診と触診(痛みの部位や状態を確認)
  • レントゲン(骨の異常を確認)
  • MRIやCT(神経や軟部組織の異常を詳しく調べる)
  • 血液検査(炎症や感染症の有無を確認)
  • 尿検査(腎臓の異常を調べる)
  • 骨密度検査(骨粗しょう症のリスクを確認)

主な治療法

  • 薬物療法(痛み止めや筋弛緩薬、消炎鎮痛薬)
  • 理学療法(ストレッチや筋力トレーニング)
  • 神経ブロック注射
  • 電気治療や温熱療法
  • 手術(重症の場合のみ)

軽度の腰痛は適切な治療とセルフケアで改善できます。
セルフケアについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。

手術が必要なケースは少なく、多くの方がリハビリや生活習慣の改善で症状を緩和できます。

腰痛を予防するためのセルフケア

1. 正しい姿勢を意識する

デスクワークや家事の際は、背筋を伸ばし、腰に負担がかからない姿勢を意識しましょう。

2. 適度な運動を取り入れる

ウォーキングやストレッチ、体幹トレーニングを習慣にすると、腰への負担を減らせます。

3. 腰に負担のかからない寝具を選ぶ

適度な硬さのマットレスや枕を選びましょう。

4. 体を冷やさないようにする

冷えは腰痛を悪化させる原因になります。腹巻きやカイロを活用しましょう。

5. 栄養バランスを整える

カルシウムやビタミンDを意識した食事を取り、骨や筋肉を健康に保ちましょう。

まとめ

腰痛は早めの対応が大切です。

軽い痛みだからと放置すると、慢性化し日常生活に支障をきたすこともあります。

「まだ大丈夫」と思わず、痛みや違和感を感じたら、
早めに医師の診察を受け、適切な治療を始めましょう。

適切な診療科を選び、病院での治療とセルフケアを組み合わせることで、
腰痛の改善や予防が可能です。

特に、正しい姿勢を保ち、適度な運動を行い、
冷え対策をすることが、日々の生活の中で重要になります。

腰痛を悪化させないためには、自分の症状に合った診療科を受診し、
必要に応じた検査や治療を受けることが不可欠です。

痛みの原因を正しく理解し、適切な対応を行うことで、健康な毎日を過ごしましょう。

重要ポイント一覧

項目内容
病院受診の目安2週間以上続く痛み、しびれ、発熱、排尿・排便異常がある場合は病院を受診
診療科の選び方整形外科(一般的な腰痛)、神経内科(しびれ)、婦人科(女性特有の疾患)など、症状に応じて選ぶ
主な検査方法レントゲン、MRI、CT、血液検査、骨密度検査など
主な治療法薬物療法、理学療法(リハビリ)、神経ブロック注射、手術(重症の場合のみ)
腰痛予防のポイント正しい姿勢、適度な運動、冷え対策、栄養バランスを整えること

腰痛に悩んでいる方は、まずは自分の症状をチェックし、
適切な診療科を選ぶことから始めてみましょう。

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