
こんにちは!
アラサーPTのヤモリです。
「なんとなく疲れが取れない」
「夜になっても眠れない」
「理由はわからないけれど、体も心も落ち着かない」
そんな毎日が続いていませんか?
もしかしたらそれは、交感神経がずっと働きすぎているサインかもしれません。
特に40代の女性は、仕事や家事、子育てや親の介護など、たくさんのことを抱える年代。
さらに、ホルモンバランスの変化も重なり、自律神経が乱れやすくなる時期でもあります。
無意識のうちに体が頑張り続いてしまい、さらには心も休まる時間がない。
そんな状態が長く続くと、疲れや不調がどんどんたまっていきます。
この記事では、理学療法士の視点から、交感神経のはたらきを
やさしく整えるためのセルフケアや生活習慣の見直し方を、わかりやすくご紹介します。
特別な道具も時間も必要ありません。
呼吸・姿勢・リラックスの工夫など、今日からすぐに取り入れられることばかりです。
あなたの毎日が少しでも軽く、楽に過ごせるように、
まずは、自分の体と心にそっと目を向けるところから始めてみませんか?
交感神経が強く働いているとき起きていること
交感神経は、自律神経の一つで、体を動かすときや、
ストレスを感じたときに元気に働く神経です。
ですが、ずっと交感神経が強く働き続けてしまうと、体や心が休めなくなってしまいます。
交感神経がずっと働いていると、体に次のような変化があらわれやすくなります:
これらのサインに心あたりがある人は、交感神経が強く働きすぎているのかもしれません。
40代女性に多い理由
40代の女性は、仕事や家のこと、子育てや親の介護など、
いろいろなことを同時にがんばる場面が増える時期です。
毎日の予定に追われて、自分の体や心のことを後回しにしてしまう人も多いです。
また、この年代では女性ホルモンの変化も始まり、
自律神経のバランスがくずれやすくなります。
こうした変化が交感神経の働きを強めてしまい、体の緊張や心の不安定さを引き起こします。
理学療法士の目線から見ても、姿勢が悪くなったり、
呼吸が浅くなったりすることで、体に力が入りやすくなり、
ますますリラックスしづらくなってしまいます。
姿勢と呼吸を整える
交感神経が強く働いている人には、
「呼吸が浅い」「猫背ぎみになっている」という共通点があります。
このような姿勢や呼吸は、自分でも気づかないうちに体に緊張をあたえています。
まずは、家で簡単にできる呼吸法を試してみましょう。
ゆっくり吐く呼吸法(深呼吸)
- 椅子に深く座り、背すじをのばしてリラックスします
- 鼻から4秒かけて息をすいます
- 口から8秒くらいかけて、ゆっくり息をはきます
- この呼吸を5回くり返します
背筋を伸ばすと背中や腰が緊張してしまう人は
仰向けで行ったり、椅子の背もたれに寄りかかりながら行いましょう。
呼吸は毎日するものなので、この方法を朝起きたときや夜寝る前に取り入れることで、
少しずつ体がリラックスしやすくなっていきます。
ストレッチも効果的
交感神経の働きをゆるめるには、体の緊張をやわらげることも大切です。
特に首・肩・背中・腰のあたりがかたくなっていると、
体が休まらず、イライラや不眠の原因にもなります。
肩甲骨(けんこうこつ)まわりのストレッチ
- 両手を肩におきます
- ひじで円をゆっくりえがくように、
前まわし10回、後ろまわし10回おこないます - 呼吸といっしょに行い、無理のない範囲で行いましょう
これだけでも血の流れがよくなり、体がポカポカして気持ちがすっきりしてきます。
朝やお風呂上がりなど、続けやすい時間にやってみましょう。
自律神経を整える運動についてより詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
日々の習慣を見直す
私たちの生活の中には、気づかないうちに交感神経をたくさん働かせてしまうクセがあります。
たとえば
これらは、体をずっと“緊張モード”にしてしまいます。
いきなり全部を変えるのはむずかしいかもしれません。
だからこそ、「夜寝る30分前はスマホを見ないようにする」
「午後はカフェインをひかえる」など、小さな一歩から始めてみましょう。
意識してリラックスする時間を作ることが大切です
「なんとなく休む」のではなく、「リラックスの時間をしっかり取る」と決めることが、
自律神経を整えるためのコツです。
たとえば、
こうした時間は、体と心をゆるめ、副交感神経(リラックスの神経)を高める働きがあります。
短い時間でも毎日続けることで、少しずつ変化があらわれてきます。
他にも副交感神経を高める習慣が気になる方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
まとめ
交感神経が優位な状態が長く続くと、心も体も“緊張しっぱなし”の状態になり、
睡眠・内臓の働き・メンタルにまで影響を及ぼします。
特に40代女性は、ホルモンバランスの変化や生活ストレスにより自律神経の乱れが起きやすく、無意識のうちに交感神経ばかりが働く生活になっていることが少なくありません。
理学療法士の視点では、姿勢・呼吸・筋肉の緊張といった「身体からのアプローチ」が交感神経の働きを穏やかにし、副交感神経が働きやすい状態をつくるカギになります。
まずは“今できること”を1つでも始めましょう。
自律神経は「小さな習慣の積み重ね」で、確実に変わっていきます。
重要ポイントまとめ
カテゴリ | 内容 | 実践のヒント |
---|---|---|
不調のサイン | 睡眠の質が悪い、首肩こり、胃腸の不調、イライラ、冷えなど | 気づかない緊張が原因のことも多い |
なぜ起こるか | 交感神経が過剰に働いているため | 40代女性はホルモン変化・ストレスの影響を受けやすい |
姿勢と呼吸 | 呼吸が浅く、猫背になりやすいことで交感神経が刺激される | 背すじを伸ばして深く吐く呼吸を意識 |
セルフケア | 肩甲骨を回すストレッチ、体をゆるめる運動 | 朝や風呂上がりの習慣にすると効果的 |
悪化させる習慣 | 寝る直前のスマホ、カフェイン過多、緊張状態の継続 | 「夜スマホを見ない」「カフェインを午後控える」などからスタート |
リラックス習慣 | アロマ、お風呂、音楽などで副交感神経を働かせる | 意識して「休む時間」を作ることが重要 |
理学療法士の視点 | 姿勢・呼吸・筋肉の状態は神経と深く関係している | 心だけでなく「体」から整えることが根本改善につながる |